2007/05/16

バイオ燃料の影響を警告(UN warns on impacts of biofuels)

温室効果ガスの削減に効果があり、また石油に代わる燃料として、最近「バイオ燃料」が注目されています。

バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどの原料で作られているため、今まで大麦やオレンジを栽培していた農家が、バイオエタノール原料の栽培に急速にシフトし始めているそうです。

そういえば、日本でもオレンジやマヨネーズの価格が上がった。というニュースがありましたね。

でも、UNの調査では、バイオ燃料へ急激にシフトすると生活や環境に大きな影響があるとのことです。

Current research concludes that using biomass for combined heat and power (CHP), rather than for transport fuels or other uses, is the best option for reducing greenhouse gas emissions in the next decade - and also one of the cheapest," it says.

現在の調査によれば、今後10年において温室効果ガスの排出を削減するためには、輸送の燃料や他の用途ではなく、熱と電気の複合利用にバイオマスを使用することが一番良い選択であると結論付けています。また一番安価であるとも。

今のところ、エタノールやバイオ燃料が石油に代わる唯一の燃料という事で、自動車への用途が注目されがちですが、勢いだけで進めると逆効果になる場合もあるそうです。すでに農作物の価格が上昇し、一般消費者へ影響が出始めています。
そして一番影響を受けるのが、貧しい国の人々なのですね。

On the environmental side, it notes that demand for biofuels has accelerated the clearing of primary forest for palm plantations, particularly in southeast Asia.

環境面では、バイオ燃料への需要から、特に東南アジアにおいて、ヤシを栽培するため原生林の伐採が進んでいるとのこと。

環境のためにバイオエタノールを促進しているのに、森林伐採などの環境破壊につながってしまっては本末転倒ではないですか。

また、特定の農作物だけ作っていくと、食物連鎖も崩れ、環境に悪影響を与えるそうです。

環境問題は、私のような一般消費者にとってはわかりずらく、いろんな問題が絡み合っていて複雑です。
だからこそ、もっと綿密に調査してから政策をすすめて欲しいものですよね。

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BBCより "UN warns on impacts of biofuels"
http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/6636467.stm

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2006/12/07

マイナス13%?

前回もお話した京都議定書(Kyoto Protocol)
日本は、2013年までに温室効果ガスの排出を6%削減する―。と約束してます。
まだあと7年もあるから大丈夫でしょ?
私はそう楽観してました。でも甘かった・・・。

環境省によると「2004年5月に発表された 2002年の温室効果ガス排出量は、京都議定書の基準年(1990年)よりも7.6%増加 しており・・・」とある。
つまり、目標を立てたときは6%の削減でよかったのに、それから7%も増えた。
6%+7%=13%

つまり、約10年で7%も増加した温室効果ガスを、あと10年ほどで13%も削減しなければならない。
・・・ なんてこった。

もちろん13%減らしたら、それで終わりではなく、それ以降の目標もたてなければならない。
そこで、京都議定書の2013年以降の目標を決めるため、先週の11月6日~17日まで、アフリカ、ケニアのナイロビで「京都議定書」終結国会議(COP/MOP2)が行わました。

ところが、あまり進展がなかったようです。

There is no deal on another round of mandatory cuts in emissions to follow the Kyoto Protocol, and no firm timetable for negotiating cuts.
京都議定書の後の排出削減義務については何も決まらず、削減交渉についての計画表も固まっていない。

Clearly there is no appetite in any government for doing things the straightforward way - mandating clean energy, banning coal-fired electricity generation, clearing city centres of cars, forcing builders to adopt stringent energy efficiency standards.
クリーンエネルギーの義務化、石炭を燃料とする発電の禁止、都市部から車の排除、製造者に対して厳しいエネルギー効率基準を守らせること― このようなことに対して、どの政府も直接実行しようという意欲がまったくないのです。

All this, we are told, will "damage competitiveness".
これはすべて、「競争力を損うことになる」と言うのだ。

mandatory cut: 削減義務
timetable:  計画表
negotiate: 交渉する
appetitie: 意欲
straightforward way: 直接
ban: 禁止する
coal-fired: 石炭を燃料とする

競争力。つまり経済力だ。

人が生きている限り、二酸化炭素は排出され続ける。
森林を伐採して運んできた木材で立てられた家に住み、CO2を排出する電車や車に乗って会社や学校へ行く、エアコンも、パソコンも、携帯も、教科書も、電気も、石油なしでは作ることができない。

つまり私たちが活動すればするほど、二酸化炭素は排出されてしまう。
単純に考えると、排出を減らすには活動を減らせばよいのでは?ってことになる。
でも、それは経済の後退につながることがわかっているから、どの国も自国の利益のために積極的に取り組めない。

じゃ、どういう方向へ進めばよいのだろう。

Yvo de Boer, the new executive secretary of the United Nations Framework Convention on Climate Change, summed it up thus: "From looking at climate change policies as a cost factor for development, countries are starting to see them as opportunities to enhance economic growth in a sustainable way.
「気候変動の政策を開発のコスト要因として見ると、各国は持続可能な方法で経済成長を高める機会ととらえはじめている。」気候変動枠組条約(United Nations Framework Convention on Climate Change)の新しい事務局長Yvo de Boer はまとめた。

enhance: 高める
economic growth:経済成長
sustainable: 持続可能な

つまり、エコ製品を生産したり、二酸化炭素を削減できる技術を備えた新製品を開発することで、経済を活性化させながら、排出量を減らそうという流れになってきているらしい。
そういえば、去年の夏にうちで買い換えたエアコン。電気代が半分になった。
車なども排出量が抑えられた車なら税金も割引される。(低排出ガス車)
大企業などは環境の取り組みをしているところも多い。

そう、いろいろな努力をしているのだ。それなのに一向に減っていないのだ。
それどころか7%も増えてしまった。
いったい、どうするつもりなのだろう。

私が子供だった頃、家にはエアコンも車もなかった。冬になるとストーブにやかんをのせて、水蒸気を出していた。加湿器なんて見たことも聞いた事もなかった。
もちろんパソコンなんてない。携帯電話もなかった。
でも、それが当たり前の暮らしだった。
その頃の暮らしに戻れば、二酸化炭素はだいぶ減るのだろう。
世の中は便利になりすぎたのかもしれない。

人まかせにしないで、本気で何かしないと大変なことになりそうだよ。

<<Today's word>>

No pain no gain

苦労無くして得るものはない。

BBC News "Climate talks a tricky business"
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6161998.stm

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2006/11/27

地球温暖化! (Global warming)

Day 「Day after tomorrow」 という映画を見たことありますか?
地球温暖化によりロサンゼルスには巨大竜巻、日本には巨大なヒョウ、ニューヨークには洪水が・・・。
というように世界各地で異常気象が発生し、そして最後には氷河期へと突入してしまう!! というトンデモナイ話です。
でも、今、世界各地で起きている異常気象を見れば、単なる映画でしょ?
とは言い切れない恐ろしさを感じます。

実際のところ、温室効果ガスは年々上昇し続けているそうです。

The atmospheric concentration of carbon dioxide rose by about half a percent in 2005, the World Meteorological Organisation (WMO) said.
It said levels were likely to keep rising unless emissions of CO2, methane and nitrogen oxides were slashed.

世界気象機関(WMO)によると、二酸化炭素の大気中の濃度は、2005年では0.5%上昇したとのこと。これは、CO2、メタン、窒素酸化物が減少しない限り上昇し続けるという。

atmospheric concentration: 大気中の濃度
carbon dioxide: 二酸化炭素
half a percent: 0.5%
World Meteorological Organization (WMO):世界気象機関
emission: 排出
nitrogen oxide: 窒素酸化物
slash:減少する

エコ製品とか、環境にやさしい商品、など、環境を考えて作られた商品が世の中に出回り始めてから、何年もたっている気がする。会社でも省エネなどの取り組みをしているし、自分でも気を使っているつもりだった。

ああ、それなのに、ぜんぜん効果が現れていないのはどういうことだろう。
それどころか、二酸化炭素の排出量は、さらに上昇しているのだ。
では、濃度が上昇すると、実際には何が起きるのだろう。

Scientists say the accumulation of such gases - generated by burning fossil fuels such as coal, oil and gas - traps energy coming originally from the Sun, causing global temperatures to rise. This is expected to lead to melting of polar ice caps and glaciers, rising sea levels and more extreme weather events such as storms and floods.

石炭、石油、ガスなどの化石燃料を燃焼して発生するこのようなガスが蓄積すると、太陽からのエネルギーを閉じ込め、地球の温度が上昇することになる。と化学者たちはいう。これによって、極地の氷冠や氷河が溶け、海抜が上昇し、嵐や洪水などさらに極端な気象現象が発生するでしょう。

accumulation: 蓄積
fossil fuels: 化石燃料
traps: 閉じ込める
polar ice caps: 極地の氷冠
glacier: 氷河
sea level: 海抜
flood: 洪水

なるほど、Day after tomorrowのお話はやっぱり絵空事ではない。あれは私たちに、このままの状態を続けると大変なことになると警告の意味もこめられていることがわかる。

The trend of growing emissions from industry, transport and power generation is set to continue despite international agreements on regulating them, the UN agency warned.
"To really make CO2 level off we will need more drastic measures than are in the Kyoto Protocol today,"

工業、運輸、発電からの排出は、規制に関して国際的な合意がなされているのにもかかわらず、上昇傾向にあるとUN代表は警告する。
「CO2の水準を下げるには、京都議定書よりももっと抜本的な対策が必要です」

京都議定書(Kyoto Protocol)とは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を抑えるために、世界の国々で決めた約束事です。日本は2013年までに温室効果ガスの排出を6%削減することを約束しています。

つまり、クールビズやウォームビズで言われている「チームマイナス6%」はここから来ているのですね。これを忘れないよう、このブログのテンプレートもチームマイナス6%にしてます。

先週は、ケニアのナイロビで「京都議定書」終結国会議(COP/MOP2)が行われたが、こんな状況なのにあまり進展がなかったらしい。

それについては、また次回に書き留めたいと思う。

"Every human being on this globe should think about how much CO2 he or she emits and try to do something about that."

「この地球上のすべての人間は、自分がどれくらいのCO2を排出しているのか考え、そのために何か行動をしなければならない」

そう、何かしなければならない。
実際、何かをしているつもりだったけれど、本当に効果があることって何なのだろう。

電気のスイッチをこまめに消すこと?
エアコンの温度を上げすぎない(下げすぎない)こと?
スーパーのレジ袋を断ること?

小さなことからこつこつと努力すれば効果が出るのだろうか?
一人一人が何をすれば、どのくらいの効果がある。
というような具体的数値や目標を示してくれるものがあるといいのに。
なぜ具体的な指針がないんだろう。  

とりあえず自分には何ができるのか。
それを考えつつ、この話題を追いかけていきたいと思う。

<Today's word>
Many a little makes a mickle.

ちりも積もれば山となる

Greenhouse gases' continued rise
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6114250.stm

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