2006/11/04

マイケル・J・フォックスとパーキンソン病

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“Nobody calls me chicken!” 
「誰にも臆病者だなんて呼ばせない!」
へえ~。Chicken には「鶏肉」だけじゃなく「臆病者」っていう意味もあるのね。
それを初めて知ったのは、映画「Back to the future」の主人公マーティのセリフだった。

「Back to the future」シリーズは、Michael J. Fox(マイケル・J・フォックス)が主演して大ヒットした映画なのは知ってる人も多いよね。面白くて、痛快で、何度も見てるのに、TVで再放送をすると、また飽きもせず見てしまう(私だけ?)誰にでも楽しめるエンターテイメント映画だ。Michael J. Foxは、確か当時20歳を超えていたのに、高校生役が妙にはまっていて、甘いマスクがステキで、私も彼のファンだった。

つい先日、そのMichael.J.Foxを久々にTVで見た。
画面には、体を震わせながら話をするMichaelの姿が映し出されていた。
彼が30歳のとき(1991年)に難病のパーキンソン病を発症したのは知っていたけど、実際にその姿を見るとやっぱりショック。活躍していた頃の元気ではつらつとしていた頃のMichaelとどうしても比べてしまい、とても悲しくなってしまうのだ。
私が見た映像は民主党のCMだったのだけれど、それについての記事をちょっと紹介したい。

(1)
Micheal J Fox (45歳)は、人間の胚細胞(human embryo)の研究を支援している民主党(Democrats)の集会に現れ、選挙戦のコマーシャルを撮影した。コマーシャルには、あのBack To the Futureのスターが、震える体を抑えることができずにいる姿が映し出されている。この症状は彼の病気の影響から出るものである。科学者たちは、胚幹細胞(ES細胞)の研究によって、パーキンソン病や糖尿病などの病気の治療法を将来見つけ出すことができると期待を寄せている。

Fox, 45, has appeared at a rally and filmed campaign adverts for Democrats who support research on human embryos. The adverts show the Back To The Future star rocking uncontrollably, one of the effects of his condition. Scientists hope embryonic stem cell research could one day yield cures for illnesses like Parkinson's or diabetes.

・human embryo (人間の胚細胞)
・embryonic stem cell (胚幹細胞(ES 細胞))
・Parkinson’s disease (パーキンソン病)
・Diabetes (糖尿病)

現在、パーキンソン病を完全に治す方法はないけど、ES細胞の研究が進めば治療法が見つかるかもしれないそうだ。でも、今のブッシュ政権ではこの研究に公的資金を出すことを禁止している。なぜなら、ES細胞は受精卵から細胞分裂が進んだ状態の胚を基にしているので、倫理的に問題があるという。それに、研究が進めばクローン人間を生成できちゃうかもしれない―。 
え? それはさすがにまずいんじゃない? とカトリック教会などから反論も巻き起こっているのだ。

それに対して民主党はES細胞の研究を支援しているので、Michaelは自らの姿をTVで披露することで民主党候補への支持を訴えていたのだね~。勇気ある行動だと思う。
ところが、Michaelがあんなに必死に訴える姿に対して「これは演技だよ。」と反論する人が出てきた。

(2)
「あの症状はおおげさだよ」Limbaughはラジオのリスナーに語りかけた。
「体を前後左右に動かして、震わせて、あれは単なる演技だよ。Michael J Foxはまったく恥知らずなやつだよ。薬を飲まなかったか、演技しているかどっちかだよ。」

"He is exaggerating the effects of the disease," Limbaugh told listeners. "He's moving all around and shaking and it's purely an act. . . . This is really shameless of Michael J. Fox. Either he didn't take his medication or he's acting."

この人は保守系のラジオ番組のホストをしている人らしいんだけど、恥知らずはどっちだよ。と悲しくなってくる。Michaelだけでなくこの病気を患っている人がどんなにショックを受けたことか。この発言はもちろん問題になり、後で謝罪したみたいだけど、本当に悪いと思っているわけじゃないみたい。だって謝った後にも、こんなこと言ってるんだもん。

(3)
「Michael J.Foxは自分の病気を利用して、民主党議員への宣伝をあおっている」

"Michael J. Fox is allowing his illness to be exploited and in the process is shilling for a Democratic politician."

exploit 利用する
shill 宣伝する(サクラになる)

病気の治療をしたいから政治を利用するのが悪いとは言えないと思う。これが悪いというならもっと悪いこと山ほどあるじゃないか(`_´)!!!

それに、たぶんアメリカが開発しなくとも、きっと誰かが開発してしまうと思うんだ。化学の進歩は誰にも止めることはできないから。たしかに、核開発がそうであるように悪用されないとも限らないから怖いよね。だからこそ、こうして議論するのはとても大切なことだと思う。このラジオホストが言っていることはひどいけど、日本の様に何の議論もなしにいつの間にか決まってしまうより、変な意見でもないよりははるかに良いと思う。

かつてBack to the futureで私たちに未来の夢を見せれくれたMichael。
今は、自らMichal.J.Fox Foundation(マイケルJフォックス財団)http://www.michaeljfox.org/ を設立して、この病気の治療法を10年に以内に見つけようと活動を続けているそうな。

彼は、同じ病気で苦しむ人達やその家族に希望を与えているんだね。
映画に出なくても、タイムマシンに乗らなくても、彼は今でもスターとして生きている。

<<Today's word>>
● Every cloud has a silver lining.
(どんな雲も裏は銀色に光っている)
どんな苦しみや災難が訪れても、希望の光があるから希望は捨ててはいけないということ。

(1):BBC News (Michael J Fox makes stem cell ads )より
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/6083472.stm
(2)(3): Washington Post(Rush Limbaugh On the Offensive Against Ad With Michael J. Fox)  
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/24/AR2006102400691.html

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